現在、日本国内において、年々増加しているシングルマザーたちは、生活に多くの悩みや不安を抱えています。なぜシングルマザーが増えているのか、不安をどのように解決していけばよいのかなど、今回はシングルマザーの悩みや解決方法などをご紹介します。
1.シングルマザーが増加している理由
日本国内において、「シングルマザー」が年々増加を続けています。現在では、実に130万人を超えるシングルマザーが存在するといわれています。なぜこのように数が増え続けているのでしょうか？それには、「日本での離婚率の増加」「未婚での出産」「経済的に自立をした女性の増加」「シングルマザーへの支援制度」などの背景があげられます。
1-1.日本での離婚率の増加・未婚での出産
ひと昔前の人の考えでは、「夫婦は一生を添い遂げるもの」という考えが多く根付いていましたが、最近の人の考えでは、「無理に一緒にいることもなく、嫌になったら離れたほうがお互いのため」という考えが強くあります。また、最初から籍を入れずに「事実婚」という選択をする方もいます。
1-2.自立した女性の増加
昭和や平成初期に比べると、女性の社会的地位も年々上昇してきています。女性にとって働きやすい環境や待遇が、男性とほとんど変わらない社会へとなってきて、「男性が外で働き、女性が専業主婦をする」という考えも、働き世代のなかにはほとんどありません。それに伴い、自立した女性も増えてきています。
1-3.支援制度
シングルマザーへの母子手当はもちろんのこと、児童扶養手当やひとり親家庭等医療費助成制度など、多くの支援制度により、シングルマザーが生活しやすい社会へと変わってきました。
このように、地域や自治体などの社会が変わり、一人での自立のしやすさ、考え方の変化により、シングルマザーが増えたといえます。
2.シングルマザーが抱える不安
上記のように社会や考え方が変わって、生活しやすい環境になってきているものの、現状はまだまだシングルマザーの不安は拭えず、さまざまな悩みを持っている方も多いことでしょう。
2-1. 働き方への不安
妊娠出産などで休暇を取ろうにも、渋る会社も多くあるのが実情です。また、育児をしながらの勤務に、子どもの行事や体調不良での欠勤・早退などに嫌な顔をされたり、陰口をたたく従業員がいたりと、まだまだ社会的にシングルマザーを軽視してしまう人も多くいます。休みにくい、シフトをこなせない、人間関係などで、職場を離れてしまう方も少なくありません。
2-2. 収入面での不安
収入面では、上記のような現状により、常勤からパートにされたり、新しい職場に行こうにも面接時に煙たがられたりなど、収入面での不安が募ります。そのため、本業以外にバイトをしたり、自宅で在宅ワークをしたり、複数の職場を勤務するなどのダブルワークを行ったりと、どうにか収入を得ようと考える方も多くいます。しかし、毎月安定した収入とはならない結果に、悩みは大きくなることでしょう。
2-3. 子どもとの接点
働き方や、収入面の不安から過度な業務を行ったり、自宅でも仕事をしたりすることにより、子どもとの時間が少なくなってしまうことに不安を感じる方もいることでしょう。保育園や幼稚園に預けて、携帯電話の着信にビクビクしながら働いている方も多いかもしれません。
このように「働き方」「収入面」「子どもとの関係」について悩んでいるシングルマザーは多くいます。いくら社会が変わってきたとはいえ、現状は、まだまだ生活しにくい世の中といえるでしょう。
3.働き方・育て方
このように、多くの悩みを抱えているシングルマザーは、どのようなことに気をつけて生活していけばいいのでしょうか？対策としては、以下のようなものがあげられます。
・時間を有効に活用する。
・一人で抱えずに誰かに相談をする
・自身が使える支援制度をしっかり把握する
・無理な勤務は行わず、自身のできる範囲内で行う
・他業種にも目を向ける
他業種に目を向けて、看護師・介護士・保育士など、シフトで動く勤務体系などは、働き方の融通も利き、女性の方が働きやすい環境といえます。これらの業種も視野に入れることは、大きな近道になるでしょう。
シングルマザーはどうしても他に相談できる方が少なくなりがちですが、まずは自分の環境や立場を客観的に見てもらいながらアドバイスを受ける、自身が行える業務を模索してみるなどしてみてください。
生活の不安から、子どもとの時間をないがしろにして過度の勤務を行うことは、自身の体調や精神面を余計に苦しめる結果になってしまいます。
そのようなことがないように、しっかり自身を見据えて、使える制度なども利用しながら生活していくのが大切です。
4.まとめ
シングルマザーが生活をしていくうえで生きやすい世の中にはなってきましたが、まだまだ不安が残る方も多くいます。周りに相談できる方や頼れる方がいないと、一人で抱え込んでしまう方も多いかと思います。
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